【実話】親愛なる幸せへの回り道
『あっ…ごめんね。』
『はぁーあっ。
たくっ。
もう、真里は最後まで
おこちゃまだな。』
そう笑って言う幸に、
涙がこぼれおちそうに
なるのを見せないように
するのが必死だった。
『…タオルは?』
『わりぃっ!
ちゃんと洗って今度返す!
ごめんな。』
『全然!じゃぁね。』
『おぅ。またな。』
『…またね。』
その゙またね゙が
いつくるのか、
私は不安で
いっぱいになりながら
そこから立ち去った。