狼さんの好きな人
ひよりを教室まで送ると…


「枢、今日もありがとうございました。」


ひよりは、そう言って俺に頭を下げた。


礼儀正しいヤツなんだけど…


これじゃあ、カレカノっていうより先輩後輩だな。


「そんなに、頭を下げんなって。俺は、お前の彼氏なんだぞ?そんなに頭を下げられたらカレカノじゃないみたいだろ?」


「そうですか?私、よくわからなくて…」


ひよりは、そう言うと俯いた。


「お前は、もっと俺に甘えろよ。」


「甘えるだなんて…、そんなことできるわけないです!!」


何で、全力で拒否るんだよ…


「何で?」


「だって、何だか恥ずかしいし…」


ひよりは、顔を真っ赤にさせると俺の顔から目をそらした。


可愛い…


「郁斗には、甘えてんだろ?」


「そりゃ、お兄ちゃんだし…」


「俺もひよりに甘えられたい。」


「でも…」


「でも…じゃねぇの。わかった?何かあったら何でも俺に話せよ?」


「わかりました。」


ひよりの頭を撫でると、俺は教室に向かって歩きだした。


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