COOLな彼女×HOTな彼氏


ガチャ…

音のした方へ振り向くと
男と目があった。


「あっ!てか名前知らねえな、何て名前?」

「…若菜。」


なんで名字言っちゃったんだろ。

まぁいいや…。


「若菜か、俺は朝田夏輝。適当に呼んで?」

返事もしないで
とっさに下を向いた。

ヤバイっ………





「…っくしゅん!」

体が寒い。冷えてる。

やば…まじで風邪引いたかも。


「あーあ、やっぱ風邪引いてるし。
風呂沸かしたから入ってこい。」

は?また意味わかんないし。

「大丈夫だから。」

「いや、入れって」

…しつこい。

何なのこいつ?
ヤりたいわけ??


「あのなぁ、お前警戒する気持ちもわかるけど入らねぇとお前が後で後悔すんぞ?」

男がわたしに近付いてきて言った。

「はぁ?どういう意味?」

頭にいっぱい?が浮かんだ。

「クリスマスに風邪引きましたー。年末年始遊べませんでしたー。家に引きこもりでしたーって嫌な年明けになっていーの?」

首をかしげてわたしを見下ろす。

う゛…
家にひっきーとか
そんなのまぢやだ!

てか彼氏待ってて
風邪引きました。
とか超やだ。
ださすぎ。ばかすぎ。

わたしが固まっていると

「ほら、入っといで。」

ボフッ

顔にバスタオルを
押さえつけられた。

「…超痛いんだけど!」

「早く入らねーからだよ。」

笑いながら男はわたしを見る。



…何なのこいつ!!

変なやつぅ!!




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