風のおとしもの。








それからの佳代さんは、過剰に私に構うようになった。


その度に美紀さんからの反感を買って、いたたまれない気分になる。
当初の目的と掛け離れていって、私は八方塞がりだった。



「どうにか、打開策を………」



お風呂場でぽつりと呟いてみるけど、虚しく響くだけ。
最近は髪を乾かすのも億劫になって、その度おばさんに注意される。
ごめんなさい。
謝るだけで言うことを守らない、悪い子供で。


「ぁ、佳代さんからかな」


携帯が光っていて、見ると佳代さんからのメールが来ていた。
ちゃんと帰れたか心配してくれたみたい。
早く返事しよう。


「大丈夫でしたよ、あまり心配しないで下さい。……っと」






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