風のおとしもの。



「里香……」

「美紀ねぇ、欲しいものあってさぁ☆里香も行く?」

「行かない」

「そっかぁ、残念。雛ちゃんは?」


にっと笑う美紀さんに、唇を結ぶしかなかった。


「……行かなくていい。無理するな」

「そーだよ、雛ちゃんショッピング苦手じゃん」


里香さんは調子の良い美紀さんをじろりと流し見る。
美紀さんはてへっと舌を出して笑った。


「でも今日は、佳代さんと一緒に帰る約束をしたから……」

「だから?」

「んと……」

「………雛、行こう。どこか遊びに行きたいなら、私が付き合うから」


気遣わしげに言われて戸惑う。
私がいなければ三人とも仲良しでいられたハズだ。
私がいたから崩れたんだ。
……こんな風にしたかったんじゃないのに。


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