風のおとしもの。
「ま、周りは気にする必要ねぇんじゃね?」
「村井君は嫌じゃないですか?」
「お前は嫌なわけ?」
「……嫌じゃないです」
「ならそれが答えだ」
今度はにっと笑う村井君に、頭を撫でられる。
村井君のおっきな手から温もりが伝わってきて、強張っていた体の力が抜ける。
「私、村井君とお友達になれて良かったです」
「そか」
「はい」
「ん」
村井君は私が発するどんな些細なことにも返事をくれる。
「暑いですねぇ」
「そうだなー」
それが堪らなく嬉しい。