風のおとしもの。



    ***


「雛ちゃーん!」

「こんにちは」


村井君に相談したところ、『行きたければ行け、嫌なら断れ』と簡潔なメールが着ました。
……ごもっともです。


「雛ちゃんと二人だなんて、なんか新鮮だねぇ☆」

「そう、ですね」

「もぉー、暗ぁいっ」

「すいません」

「あのね、美紀この通りにあるスイーツ屋さん行きたいの♪」


パワフルな美紀さんに若干押されつつも、なんとか相槌を打つ。


「行きましょー☆」

「はい」


美紀さん何考えてるのかな…。
………。

考えてもわからないし、お店に着いたらわかるよね。
にこにこ笑う美紀さんと並んで、お店を目指した。


「わぁ~っ、どれにしよぉかなぁ…」


連れてこられたのはケーキ屋さんで、愛らしい形のケーキが飾られている。
……可愛いけど、食べにくそう。


「雛ちゃんどれにする?」

「私はこのチーズケーキで……」

「ダメだよ雛ちゃん!ここのオススメはこれなんだからっ」


メニューを指差される。
……恋する乙女のラブリーシフォン?

日本語のハズなのに意味がわかりません…。


< 325 / 382 >

この作品をシェア

pagetop