Look for You
凄く焦った。
手を振り払おうとしても、
力がろくに入らない。
「なぁ、どこまで行く気?!」
私がそう言うと、和宇慶は立ち止った。
そして、背を向けたまま言った。
「1つ、聞いたいいか?」
「な、何だよ。」
「俺のこと嫌いって・・・」
やっぱりそのことか。
と、思った私は、和宇慶の言葉を遮った。
「別に。本当のこと言っただけだけど?」
「・・・そ、そうかよ。」
気まずい沈黙が続いた。