Look for You
だが、私の返事を聞く前に
和宇慶は言おうとした。
聞きたくもない。
和宇慶の好きな人なんて・・・!!
気になるけど、
私じゃないのなら、
聞きたくはない!!
和宇慶が口を開いたのが見えて、
私は耳と目を塞いだ。
目を塞ぐ必要はないと思うが・・・。
すると、和宇慶は耳を塞いでいる手を
掴んで言った。
「ちゃんと聞けよッ」
「嫌だ。聞きたくない!!」
「俺が好きなのは・・・」
「言うなっ」
「【お前】なんだよッ!!!」
何が起きたのか分からなくなった。
「ちなみにさっきのはムカつきは、
し、嫉妬だ!馬鹿野郎っっ」