Look for You
私がそう答えると蒼空は下を向いた。
ヤバいな。相当怒ってるよ;
私は慌てて謝った。
「蒼空!ごめん。確かに1度お前のこと
好きとか何とか言っちゃったけど、
あれはその、雰囲気とゆうか・・・。」
「・・・言ったことあるんだ?」
「ごめん。勝手にお前の名前使って。
何でも言うこと聞くから許してっ」
目をつぶって頭を何度も下げた。
蒼空の返事は帰ってこない。
しばらく経つと、耳元で声が聞こえてきた。
「〝何でも〟言うこと聞いてくれるんだ?」
私は驚き、顔を上げて後退りした。
蒼空の顔はニヤニヤしていた。
どうやら私は言ってはならないことを
言ってしまったようだ。