星に願いを彼に愛を
空を見ると4年前のあの日のように満天の星空だった
「ミヤビ…」
ふと呼びたくなった
だって雅の香りがしたから
それは気のせいではなかった
「何?藍」
この声は…?!
「あたしよ、雅」
後ろを振り向くと雅がいた
「雅…何で?」
「会いたかったから…」
「まだあと一年あるだろ?」
「あたしは…早く藍に会いたかった…!」
「雅…!!」
これが夢なら覚めないで
ずっと眠らせていて
しかしそんな願いも叶わない
「………………ハッ…ははは」
目を覚ますと満天の星空
「神様は鬼に意地悪だな…」
いつも僕を悲しませる
どこからが夢?どこまでが現実?
「そろそろ僕…やばいかも」
手のひらを見ると17歳の“僕”の手だった