地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
*おまけ*

†奇跡の後は…

一夜明けて―――


12月25日。

クリスマス。



「杏、6時30分だけど。支度始めなくて良いのか?」

「………します」



エロバカ殿様のせいで体が重い中、何とかベッドから起き上がり…シャワーを浴びた。


お母さんが持って来てくれた制服に着替える。



「………マーキングし過ぎ」


鏡に映った自分の体には、紅い華が至る所に咲いていた。



支度を終えて、浴室を出ると…


「は…?」


ぽとり…とサラダに入っていたプチトマトを陸が床に落とす。

朝食は、ルームサービスで頼んだらしい。



「何?どうしたの?」

「杏…その格好で行くのか?」

「行くけど?」

「………ニーハイはヤバイだろ」



ぽつりと呟いた。
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