HEMLOCK‐ヘムロック‐

「待って、それどころか、アポロンは何故わざわざ『鞠 あさみ』と言う“芸能人”にクスリを売り続けたの!? あさみは『HEM』どころかクスリを欲していた訳でもない。
芸能人と密会するリスクを背負うくらいならヤクザに売った方が割に合うし」

「かと言ってアサミンが特別な存在でもない。そこまでこだわっといてあっさりと捨てた」


 だんだんと界の言いたい事が読めてきた。


「アポロン。いえ、“奴ら”は、『HEM』を売る事だけが目的じゃないって事!?」

「今んトコ豊島さんの犠牲が物語ってるのはそういう事だな」


 界の言葉に盟が俯く。確信と比例して不安は大きくなる。


「“アポロン”……。“ギリシャ神話の神の名を語る者達”。『紅龍會』(こうりゅうかい)の者で間違いないわ」

「『紅龍會』。やっと、近づけるかもな」


「でも、泉や透は流石に巻き込めない」

「……そうだな。泉はもちろん、透だって知らない」




『HEMLOCK』と言うクスリの裏に広がる




2人の秘密を……。




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