小野先生とアタシ
「先生、いい天気ですね?」
アタシは笑顔で話しかける。
もうすっかり季節は秋で日差しもやさしくて涼しい風が気持ちいい。
日曜日のせいかたくさんの人で街はごった返す。
「あまり人ごみは好きじゃないんだ…」
先生はそう言って早く用事をすませたそうに本屋へ急ぐ。
アタシが一緒にいることを忘れてるみたいに一人さっさと歩いてゆく。
「あ、待ってくださいよ、先生!」
アタシは慌てて追いかける。