小野先生とアタシ
…少しして先生が言った。
「ただ…家に帰ったら
キミがまだ帰ってなくて…
もしこのまま…
帰ってこなかったら…
そう思ったら結構、僕はキミとの暮らしが必ずしも悪いものでもない…、
そう感じているのかもしれない…」
そうなんだ…。
先生は…アタシが邪魔だとは思っていなかったんだ。
よかった…。
ホントによかった…。
「先生…?」
アタシは先生に声をかける。
でも先生はもう何も言わなかった。
…聞えるのは静かに降り続ける雨の音。