この世界で二度きみを殺す
病室のクリーム色のカーテンが内側に膨れる。



夏の暑さを交えた風が突き抜ける。



カーテンの向こうには、入道雲。



マリンブルーの宝石みたいな空の色。



思わず魅入ってしまうその空に、ちさとはきっといるのだろう。





…ごめん。



僕はまだ、そこへは行けない。



僕に笑いかけてくれる人が、まだいるから。






そんな僕の心に応えるように、カーテンが更に膨れて天井にまで持ち上がった。










小瓶の白い砂が、さらさらと音を立てたような気がした。


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