インターン・シップ
――――コンコン。
「……はい」
「入るぞ~??
これ、相模さんが取っとけって。天引きしてない今月分だってよ。
餞別代わりにちょっとイロつけといてやったぜ」
いつもの茶封筒にいれて最後のお給料を店長からもらった。
「初めてだね」
「ん?」
「ノックして、返事して、『入るぞ~』て言ってから部屋に入ったの」
「……そうか?
毎回してんだろ?」
「……飽きれた」
いつものやり取りにクスクス笑いながら店長はイスに座って、タバコに火をつけた。
話が途切れて、お互い何て話しかけていいか分からなくて黙ってた。