インターン・シップ

フフ…。
キューピットだって。


自分で言っておきながら佐川教授には不似合いな「キューピット」の称号に思わず笑みがこぼれる。


弛む口元を何とか引締め、教授の部屋をノックして入った。


「おぉ、川原くん。
久しぶりだね。元気にしてるのかい?」


いつもの優しく迎えてくれる教授。


「ご無沙汰してすいません。
教授もお元気そうで何よりです」


そう返した私を、ジー…って穴が開くんじゃない?ってぐらいマジマジと私を見る教授。


「……あの。…何か?」


スルーするわけにもいかず、聞いてみるとフッと目を細めて優しく笑ってから
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