インターン・シップ

…ダメだ。
また泣きそう…。


いつも社長は私を泣かす。
こんなとこで泣きたくないのに。


私、こんなに泣き虫じゃなかったのに…社長のせいだ。


普段、私には全然優しくなんてしてくれないのに。
わかりにくいのよ、社長の優しさは…。


不覚にもうるっときてしまって目尻にたまった涙をこっそりとふいた。


でも教授はそんな私に気づいてたけど、見て見ぬふりをしてくれて。


あの優しい声で優しいおじいちゃんの顔して社長の昔の話を聞かせてくれた。


昔は可愛いかったとか、子供らしからぬ泣かない子で、成長するにつれ段々と頑固になったとか。
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