インターン・シップ

「私、2週間ぐらいしかいないのにあんないい机、なんだか申し訳ないな…」

正直な気持ちだった。
リサも2週間って言ってたからてっきりそうなんだと思ってた。


なのに…


「誰が、2週間なんて言ったの?」


飲もうとしてたコーヒーを持つ手がピタッ!と止まって、心底驚いた顔の牧瀬さん。


「え?
インターンシップに行った友達が2週間だったって…」


「あぁ、その子はホントのインターンシップだからだよ」


「……?」


訳がわからず小首を傾げる私に、牧瀬さんは優雅にコーヒーを一口飲むと、徐(おもむろ)に口をひらいた。
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