氷の上のプリンセス




強い衝撃が当たったような気がする。



一瞬のことだったからよく覚えていない。


私は、道に横たわっていた。


体中が痛い。



ふと、気がつく。


はっ!!お姉ちゃんはっ!!!?


痛みなんか忘れて、上半身を起こそうとしたら、
左腕に激痛が走る。


い゛っっ!


声にならない。


それでも、体を起こし、辺りを見渡す。


いた!


私は、大きく目を見開いた。


私から2mぐらい離れた街灯の下にお姉ちゃんは仰向けになって倒れていた。


『お姉ちゃんっっ!!!?』

雨音が邪魔して、
返事をしてくれているのかもわからない。



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