【完】絶対引力
おまけ・優の告白


~優の告白~



色々と問題は起こったけど無事に伊織と小夜はくっついたらしい。


それにしても電話で言われた一言。

涼をこれ以上悲しませないでって言葉。


きっと俺と涼の関係についてだと思う。


行動とか言動とかで涼が俺に想いがあるのは分かってた。


でも俺がちゃんとしないで中途半端に親友とか言ってたからきっと傷つけた。


伊織には俺が帰るまでにくっ付けとか、無理があること言われて。


きっと5時間以内にこっちに帰って来いって言った仕返しだと思うけど。


でも、俺もそろそろちゃんとしなきゃいけないよな。


中途半端な関係はもう嫌だし、東京に戻ったらそれこそもう会えなくなって終わりだ。


実際に東京で会ってないしメールさえあんまりしなかった。



だけど、俺は涼が好きだからそんなの嫌に決まってる。


はぁ…。

こんな考え事をしてる間、涼は無邪気に浅瀬で遊んでる。


あの涼が他の男のものになる…。
考えただけで嫌になる。

それにどんな奴より俺の方が涼だけをずっと好きでいる自信はある。



あー…俺ってへタレなのかもしれない…。



…。

よし。

俺は携帯を取り出してメールを作成する。









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