最後の夏-ここに君がいたこと-
選手達は監督の周りに集まって話を聞いていた。

その後ろのベンチには顧問の佐藤先生の姿。

後ろにふんぞりかえって座っている。

うっわー、なにあの態度。


「……そのまま後ろに転んじゃえばいいのに」


上から思いっきり睨みつける。

今日は佐藤先生を見返してやる日になるんだから。

メガホンを口に当てて、男子達に負けないくらいの声を張り上げた。


「やったれー!!陸っ!!


< 183 / 350 >

この作品をシェア

pagetop