~愛してくれた一人の不良~
「星空公園着いたぞ?」


「ありがとうございました」


此処から歩いて帰ろう



「え、家まで送るけど」


「いえいえ、此処までで十分です」



あまり迷惑をかける訳にはいかないからね



「ありがとうございました、本当に助かりました」


「そう?大したことしてないけどね」


そう言って夜さんは優しく笑ってくれた



「それじゃ…」



もう会う事は無いんだろうなぁ…














「待って!」


そう言って夜さんが私の手首を掴んで来た




「今度お詫びがしたいからメアドとケータイの番号教えて?」


「え、お詫び何てとんでもない!傷の手当てまでしてくれたのに…」


「俺がしたいから、ね?」



そんな悲しそうな目で見ないでほしい…



「これも何かの縁だと思ってさ…」


そこまで言われると断れない藍李であった






「それじゃ…」









その後、夜さんとメアドとケータイの番号を交換した。


夜さんは、「また連絡する」と言って帰って行った






私も帰ろう…



< 12 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop