愛のない世界
男から絶え間無く流れ続ける雫を、彩香は掌で拭った。
それでも溢れ続ける雫を、今度は唇で拭った。
しょっぱい味がした。
生きている味がした。
そう私達は、紛れも無く生きている…。
今、地球(ここ)で…
それでも溢れ続ける雫を、今度は唇で拭った。
しょっぱい味がした。
生きている味がした。
そう私達は、紛れも無く生きている…。
今、地球(ここ)で…