Pinky2
「えっ!?啓!!?」

美緒のビックリした声が俺の腕の中から聞こえた。



「だってこいつ等が!!」


「え?」


「な…なんでもない。」


と!とにかく!!


美緒には自分の家に戻ってもらわないと!!



「とにかく、お前は家にいろよ。後は俺が見るからさ。」


「でも…。」


「いいから!」


「でも…啓がいないとつまんない。」






ズキュ──────ン!!





あぁ…

いきなり言うなや。



骨抜きになるって、マジで。





「わかったから。こいつ等は俺がそっち連れていく。」


「うん!」



笑顔可愛すぎ…。


それから30分。



「七奈美さーん…。」


「…ウゼェ!!」



「あははっ!」



最悪や…

なんか酔っぱらいに絡まれたまんまやし、美緒には笑われるし。




ぐるるるるる…



ん?

美緒のお腹か?


美緒の顔を見ると、真っ赤っかだった。



「俺も腹減った。」


笑っていうと、美緒はもっと顔を染めた。


「わ、わかった。お昼ご飯つくるわ。」


そういってスーパーに行くと言い出した。


俺も行くって行ったけど、お兄ちゃんが心配だからって、留守番係になってしまった。



「あーあ。つまんねぇ。」

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