Pinky2
にしても…。



「ほらほら!もっと早く腕を振るの!」


「はっ…はい!」


練習はかなりきついわ…。


渚さんは私がリレーにはしるのを言うと、練習メニューをきつくしたらしい。



「あっ、美緒ちゃん、タイム伸びてるわよ!」



「本間ッ!?」


やっぱり毎日の練習はすればするほど上達するもんやねんな。

この調子だと順調にいけば券がもらえるかもしれへん!



「今日はこれくらいにして、終わろっか。」


「うん!」


タイムが上がった事に上機嫌な私。

渚さんと家に帰ると啓が帰ってきていた。


「ただいま。」

「おう。お帰り。」


ぐー…。



ん?

今の音は…

私のお腹やないで?

と、チラッと啓を見ると…


「あは…腹減った。」


って言って笑った。




最近はお兄ちゃんも渚さんがいるから、仕事が終われば急いで帰ってくる。


だから、夜は賑やか。



4人で色々話して…それでも時々啓は私の部屋に行こうと誘ってくる。

誘われて2階に上がった。

「2人きりなんかいつでもなれんのに。」


私は渚さんが来てても2人きりになりたがる啓をクスリと笑った。


「うっせ。お前かていつでも2人きりになれんのに、券が欲しいんやろ?一緒や。」


それもそうか。


「啓はさー、去年どんな感じやったん?」

私がいかなかった去年の学校泊まり。


「んーとな、英二と奈々と一緒におったわ。あと、クラスの奴等とゲームしたりとか?あとはー…」


話し出したら止まらないくらい色々するみたいや。


「ええなぁ。楽しそう。」


「あ…言っとくけど、俺といる限りはこういうことも学校でするからな?」


と、啓は思い付いたように言うと私をベッドに押し倒した。


…へ?

学校で…?



どういうこと?

こういうことって?



混乱する私に啓はキスをした。


強引にされたかのように思ったけど、そのキスはすごくすごく優しかった。


啓から幸せがいっぱい伝わってくるような感じがする…。
< 97 / 140 >

この作品をシェア

pagetop