LASTLOVE
俺は今日のことを、事細かくメモ帳に書き出してみた。

(どこかに、鍵や脱出のヒントがあるはずだ。)

その時、人声が聞こえてきた。

『ここに箱があるはずなんだけど。』

『あ…あれだ!!』

(この声は美月と翔?)

『本当…ここにストーンを入れるのね。』

『何が入ってるんだ。』

二人は少しの間押し黙っていた。

俺は僅かに頭を木陰から出して二人の様子を観察していた。

その手には、地図らしき紙とナイフ2本が握られていた。

(なんで地図が?それにしても物騒な武器だな…。)
俺は生唾を飲み込んで、二人の会話を聴き入った。

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