好き?キライ?…どっち?
「結衣〜別に今日じゃなくても…」


「ダメ!もしまだ日本にいて、明日の朝、出発だったらどうすんの?」


「そんなドラマみたいなことあるワケないと思うけど?」


「いいから、早く食べてよ!私の為じゃなくて、姫の為なんだから!」


私は出来るだけ早く食べようと味わう暇もなく、ハンバーグを口に入れた


「ごちそうさま!姫!行くよ!」


「あっ!うん…」


私は結衣の後をちょこちょこと小走りでついて行った


花屋に近付くにつれて、心臓が早く動くのがわかる


「結衣…ダメ…ムリ…」


「もう!私が聞いてあげるから!ほら、おいで」


私は姫に手を引かれ、まるで小さな子供のようだった





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