好き?キライ?…どっち?
昴が優しく私の肩を抱いた


「昴…」


私は貰ったネコのぬいぐるみをギュッと抱きしめる


私、何もしてあげれてない


昴に喜んでもらいたい


「気持ちだけでいいよ。やっぱりすみれは良い子だな」


昴が頭をヨシヨシと撫でた


「さっきの雑貨屋さん、行こ!」


「もういいって…」


「いいから!ほら、昴!」


私は肩を抱いた昴の腕を外し、手を引っ張った


仕方なくついてくる昴が可愛い


誕生日だもんね


私とこうして過ごしたことを忘れないように、絶対、何か買うんだから!





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