純恋




あたしは寝てたらしく
目を開けたら貴仁はいなくて
めったにいない‥





“お母さん”がいた。





「お、お母さん?」


「―‥紗瑛。」



お母さんに名前を呼ばれたのは初めてだった。



「お母さん?」


もう一度尋ねた。

なぜここにいるのか。
‥なぜ涙を流しているのか。




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