小さな小さな俺様王子様
月の光
しばらくして家に帰ると、籠は空になっていた。


「えっ何で?」


「どうしたのクレア?」


森から帰って来た母が首を傾げて聞いてきた。


「レオがいない…」


「大変じゃない!外はもう暗くなっているわよ!」


夜の森は朝とは違い血の気の多い生き物達も動き出す。


私は顔を真っ青にして、家を飛び出した。
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