ほっとちょこれーと *【完】
1年生のときの子も部活の友達もいるから友達には不自由してないけど…
「じゃあ俺らちょっと自販行ってくるな」
「いってらっしゃい」
誉君と颯斗が教室を出て行った。
颯斗は人気者だから特進にも友達多い、みんなに慕われてる。
あんな誉君に構っても浮かないんだろーな…
「伊吹 颯斗君……」
「知ってるんだ」
「うん」
にこっとして笑ちゃんが頷く。
「……ふーん」
見ると灯璃がニヤニヤしてる。
「笑ちい。好きでしょ?」
「えっ?!」
スキ
笑ちゃんが誰を?
「颯斗君のことぉ、好きなんでしょ?」
「………。」
「そうなの?」
びっくりして笑ちゃんを見る。
「うん」
「いつから?」
「1年生のころから」
1年生ぇ~?
全く知らなかった。
そういえば
部活の連絡とかでよくうちのクラスに颯斗来てたんだけどなぁ…
改めて、あたしってそういうのに疎いんだなって実感
「心結に彼氏できたことだし、がっつりアピールしなね♪笑ちい~」
「……?」
あたしに彼氏できたこととなんの関係が?