ほっとちょこれーと *【完】
「でも……違うよ。芯君は間違ってる」
「なんで?」
「それは……本当に麻友ちゃんのためなんかじゃない」
たしかにサッカー部は麻友ちゃんの居場所
だけど……
「麻友ちゃんが本当にいたい場所はサッカー部じゃない。芯君の隣なんだよ」
あのときの言葉と涙を思い出す。
「芯君が隣が本当の居場所なんだよ。わかってるでしょ?」
いじめられても笑ってられるのも
サッカー部やめてでもやり直したいって思うの。
芯君が好きだから、なくしたくないのは芯君だから。
「早く追いかけないと後悔するよ?」
「……でも」
「恋愛禁止はもういいよ」
声
要君だった。
「早く行けよ。悪かったって椎名に伝えてくれ」
「……はい」
芯君は部室を飛び出した。
よかった
でも……
「なんで?」
あたしは要君を見る。
やっぱり部活やめちゃうの?
あたしが中途半端とか言ったせい?
「俺やっぱり部活続けようと思う」
「へ?」
「んでポジションも先輩も必ず俺のものにする」
「………ん?」
急変しすぎじゃない?
あんなに意地張ってたのに…