年上女ですが…それが何か???
そう、私が今一番気になってるのは、3人で飲んでいたはずの私が、なんで一人で街中に居たかってことだ。
コータ君の家に泊まってしまったのは、彼からの説明で記憶は無くともなんとなくは理解してるつもりだけど。
「いきなり明さんに“そこの少年、今から付き合え”って言われた時にはマジでビビった……」
そう苦笑しながらも、コータ君は食後のコーヒーを飲みつつ事細かに説明してくれた。
「連れて行かれたショットバーでさ、ガンガン焼酎飲んでくだ巻いてさ、揚げ句の果てには“もうここで寝る!”だもんな。
半分寝かけてる人を、さすがに置いてはいけないでしょ」
私はもちろん平謝りよ。
ショットバーで焼酎、しかも寝るだなんて、25年間生きてきて1番の汚点だと痛感しながら。
「でも……俺に擦り寄って甘えてくる明さん、すっげえ可愛かったな」
綺麗に微笑んだコータ君は、最後にこう付け足した。
「食べちゃいたくなるくらい……」
いや〜〜〜ん!
もうどんどん食べちゃって〜〜!!
なんてさすがに言えるわけないけどね。
おかげで久しぶりの甘い口説き文句に、柄にもなくこうしてドキドキしながら帰ってきたわけなんだけど。
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