年上女ですが…それが何か???
な・ん・だ・け・ど!よ。
「だいたいねぇ」
『元気そうにしてるってことは、無事に家に帰ってるんでしょ?』
人の話を聞けコラ!
話を勝手に遮る香奈に、イライラしながら言葉を返す。
「ええ、ええ。お蔭様でたった今帰り着きました」
『今……?じゃあ、アンタどこで野宿してたの?』
カーーー!!!(←猫の威嚇?)
「勝手に野宿って決めんなアホっ!ちゃんと綺麗なマンションで一宿一飯してきたわっ」
『………どちらのオッサンのマンションで?』
ことごとく冷静に打ち返されるちぐはぐ会話のストロークに、自分の中でどんどん怒りが増していく。
「オッサンじゃなくて、コータっていう大学生の家じゃ、ぼけ!
そんなことより私が置いてかれた理由…」
『ほえ〜! ねぇ和人、明ってば大学生に拾われたらしいよ?
捨てる男あれば拾う物好きも居るのねぇ……』
あきらかに受話器を無視した会話に、私のこめかみがピクピクと痙攣を始めたのは言うまでもない。
「最後まで話をちゃんと聞けーー!」
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