年上女ですが…それが何か???






そういえば恭ちゃん、電話しろって言ってたけど、実は番号変わってたなんてオチがあるんじゃないでしょうね……





信号待ちでブレーキを踏んでる間に、エプロンのポケットからケータイを取り出して、それをしげしげと眺める。





まだ高校生だった頃、「お前は学生であって社会人なんだから、特別な?」そう言って恭ちゃんは私にだけこっそりケー番とメルアドを教えてくれた。





きっと売れば高値で売れる番号に、毎回ドキドキしながら電話をしては散々愚痴ってたっけ。





あの頃も今も、特別扱いって、なんか魅惑的だよね……





ついつい昔の思い出にうっとり浸っていると、手の中のケータイがブルブル震えだした。





それは今しがた考えていた恭ちゃんからのメールで。





[明日もこの時間に売店辺りをうろついてるから、見かけたら即刻声を掛けるように!

それとエプロン姿、なかなか似合ってたぞ。さすが元モデル♪]





ふざけてんだか元気づけようとしているのかわからない文面に、






ったく、なにが言いたいんだか……






私はただただ笑った。







でも、確かに言えることがある。






それは、私の中の恭ちゃん株が急上昇し始めてるってこと。






夜、香奈に電話してみよっかな………
(↑ダジャレじゃないっす……汗)






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