年上女ですが…それが何か???
学業とモデル業の両立は、想像以上に大変で。
何度も学校を辞めようか悩んだ私に、その都度恭ちゃんは優しく包み込むように手を差し延べてくれた。
もし恭ちゃんが不細工だったとしても、きっと私は同じ気持ちを抱いていたと思う。
でもその気持ちを伝えようとは一度も考えなかった。
「篠原も俺の大事な生徒なんだから、絶対に見捨てたりしないからな」
そう言ってあくまでも教師として接してくれる恭ちゃんの気持ちを、踏みにじりたくなかったから。
「恭ちゃん、台車ありがとね」
「あ…? ああ……」
私が車に乗り込むまで申し訳なさそうにしていた恭ちゃんだけど、
「篠原、俺でよければいつでも相談に乗るから、また電話して来いよ!」
やっと最後は笑顔で見送ってくれた。
「うん!またね!」
私も笑って手を振り返す。
ふと見た時計は、すでに12時を回ってて、
げーーー!?! マジでヤバいかもっ!!
湧学の昼休みまで後30分しかないじゃんかーーー!!!
慌ててアクセルを踏んだ。
その時そっと見たバックミラーには、まだ手を振っている恭ちゃんの姿が写っていて。
今度会ったら、傷心の女にやらた優しくすると火傷するよって忠告してあげなきゃだね……
私は苦笑しながら右にハンドルを切った。
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