年上女ですが…それが何か???
◇明かされた真実







「………」



「………」







私とコータ君は今、同じソファーに向かい合って座っている。






ホントはこれ以上自分が暴走するのが怖くて、テーブルの向こうのソファーに移動したかったんだけど、







「このままで聞いて欲しい」というコータ君の要望に応えて、私は再び同じソファーに腰を下ろした。






ただし、さすがに後ろから抱きしめられるのは心臓に余計な負担がかかるから、コータ君の横に、なんだけど。







………っていうか、いつまで待てばいいんだろう?






「聞いて」と言いながらもさっきからなかなか口を開こうとしないコータ君は、話すことを躊躇ってるようにも見える。






多分、私が本気だと気づいて、どう突き放そうか迷ってるんだ……






私、立て続けに2人の男にフラれるんだ……






「あのさ……」






遠慮がちに掛けられた声が、そのことを証明してるように聞こえて、俯いて下唇を噛み締めた。






これは、今まで年下ってだけで好意を寄せてきた相手を一刀両断してきた罰かもしれない。






私は今度は自分がガツンとフラれる覚悟を決めて、顔は上げられないまま「ん?」とだけ返事をした。






でも、コータ君から返ってきた言葉は、予想に反して弱々しいものだった。






「俺……明さんにだけは嫌われたくない……」








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