運命と無数の涙。
「今日、なんなら端山さん家行って、お祝いしても良いかな。」

そんな、夢みたいな言葉をかけられた。

私は、少しほっぺたをひねってみる。

痛い。

夢じゃない。

「祝ってくれるんですか?」

「うん。でも親に確認とった方が良いんじゃないのかな?」

「.......。」

「?端山さん?俺なんか悪い事でも言った?」

「いえ。全然です。私の家は誰でも大歓迎です。是非来て下さい。」

1つ嘘をついた。

早く話してしまえば良かったのに。

でも、もしその事を聞いたら、潤君の何かが変わってしまうかもしれない。

それがすっごく怖かった。
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