黒い雪



ふと、夕日で長く延びた影の手元を見ると、


繋がれた手がゆらゆらと動いていた。




見ていると、だんだん気が遠くなり、眠くなる。

まるで、催眠術にかかったような・・・。



自分の頬を伝う涙でいつも、現実に引き戻される。


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