お嬢様は太陽と歩く


~*聖*~



「ねぇ、聞いてよ!」



「なんだよ、朝からうっせぇ~なぁ。」



「今日は私の可愛い可愛い、
海咲ちゃんがこの学校に来るのよ~!!!」



「誰だ?それ。」




「おっはー、聖、凜(リン)!」



「おっはー。」



「どうした、聖。元気ねぇな」



「聞いてよ、孝基
私の可愛い海咲が来るのに、
まともに聞こうとしないのよー。」


別にきかなくていいじゃん…


「あ、そういえば今日転校生が来るとか。」



「あ、知ってたの?孝基」




「この俺が知らねぇぇわけねぇーじゃん。」




「まさか、私のクラスに来るなんて!!
神様が私と海咲をくっつけてくれたんだわ!」



「だから、誰だよ。そいつ」



「ひどいわねぇ、あんた!
海咲は生粋のお嬢様なのよ?」




「あ。そーえば泉北女子から
来るとか誰か言ってぜ。」

「お嬢様…?」



俺は、まだ知らなかった。
あの時のあのコがこの学校に来るとは…







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