キミが好き。



観覧車から降りて


遊園地の出口へと並んで歩いていると



「玲音?」



「んっ?」



「……ごめんね」



亜梨子のその言葉に思わずその場に立ち止まった


今まで亜梨子と18年一緒に居たけど

俺に対して1度も謝罪の言葉を口にしたことなかったくせに


やっぱり今日の亜梨子はおかしい



謝ってる理由もわからないし…




「亜梨子…隠してること言って?」



「はっ?隠してることなんて何もないけど」



「じゃあ今のごめんねは何?俺、謝られる様なことされた覚えないけど」



「別に…何となく謝ったの!!!!」




教えてくれないのか…



「そう、わかったよ」







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