フレテ

別人家







「・・・・・・・・おい」






シャワーを浴びてリビングに行くと

ソファですやすやと寝息を立てている

柚がいた








「・・・・・・・起きろって、柚」







上から何度声をかけても

柚は起きなかった






「・・・・・・・・どうすりゃいんだよ」





柚くらい普通に担いで運べるよ?

でも触れられるのが怖いなんて

俺でも一緒でしょ?





意識なくても駄目なの?








「・・・・・・・・・・・・・・柚」




俺の手は無意識に柚の頬に触れていた




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