フレテ
「まーえはしッ」
そう呼びながら俺は前橋を後ろから抱きしめた
俺の得意技
こうするとすぐだ
女なんか簡単だ
そう、前橋も同じだと…思っていたのに
前橋は意外な反応をした
「ちょッやだッッ離して!!」
前橋は俺の手を振り払い
すごいものを見たような目で俺を見た
そう、軽蔑したような目で
「…ま…えはし…?」
俺はもう冷静を失っていた
こんな女初めて見たし
内心本気で動揺していた
「…」
前橋は駆け足で教室の入り口までいった