異世界の花嫁


「はぁ~。ルル お茶でも飲んでく?」


「いいねぇって言いたいとこなんだけどあたしもそろそろ仕事なんだよね。また今度もらうよ」


「わかったわ。じゃあルルもお仕事頑張ってね。またね」


「ええ。またねシェイナ。ジェドと仲良くね!」


「だからジェドとは違うって!もうっ」





















カランカラン

「ありがとうございました」


「ふぅ。やーっとひと段落ついた。
さてと、外の花に水やりでもしますか」



近くにおいてあったジョウロに水をいれ、店の外の花売り場へと移動をした。



「きゃははははは」


外では学校帰りの子供たちが元気に走り回っている。


「よいしょっと」


水をやり終わりよく晴れた空を仰ぎ見た。


暖かく心地よい風がシェイナの長く綺麗な髪を揺らす。






空から目線を店へと戻した時、ロングバルド城下町に大きな地震のような揺れがおそった。


みんな突然のことで近くにあった物や柱などに捕まり揺れに耐えていた。


揺れはおさまることなく地面に亀裂まではしらせた。


その亀裂に運悪く先ほどまで走り回っていた男の子が落ちそうになっていた。



「危ない!!!!」


シェイナは男の子が落ちるのを庇い自分が亀裂に落ちていった。


シェイナが落ちた後、揺れはおさまり、あたりは静寂でみちていた・・・・・。




















< 9 / 72 >

この作品をシェア

pagetop