・。*No Memory*。・




「あの男達と喧嘩した日…葵ちゃんを守る遊をみて男達は思ったんだろうな…。“この女…遊の大切な女なんだな”って…。」


『え…。』



「遊を恨んでる奴らは初めて遊の弱みを握れた気分になってるんだ。…だから葵ちゃんは今遊の側にいると危険なんだ。…この意味わかるよね?」



それって…遊はあたしを危険から遠ざけるためにあたしを振ったの…?



『遊は…大丈夫なの?』



「うん…大丈夫。俺もいるし♪だから葵ちゃん…この件が解決するまで…遊を待っててあげて?」



遊…。



『うん…。今付き合ったりしたら…あたしお荷物だもん…。だから待ってる…ずっと…。ありがとう桃矢くん♪』



本当は…遊に喧嘩してほしくない…。



傷ついてほしくない…。



でも…今のあたしじゃどうすることも出来ないから…。



『…あの桃矢くっ…ぇ…?』



背中に感じる温もりと匂い…。



< 99 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop