好きが止まらない




ああ、熱が上がっていくのが分かるなあ。

正直、この熱の中あんな気温の中に1時間以上いたんじゃあ悪化して当然な気もするが。


「先生?」
「ん?」
「明日、看病行ってあげようか?」
「はは、必要になればな」
「ほら、きついんでしょ?」
「ま、ちょっとな」


神原が看病に来てくれるなら、もっと悪化してもいいかもな。
なんて、馬鹿か俺は。
神原は生徒なんだ。現段階では、俺の生徒なんだ。
こんな特別な感情を抱いていいはずがないのに。
止めることができないなんて、情けねえ。
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