恋愛メロディー
「おーい。杏里。」手を振ってこっちに走ってくる女の子は、私の小学生からの親友


坂下里菜(サカシタ リナ)
里菜には悩み事もなんでも相談できる。
一緒の高校で良かった。

「おはよー 里菜。」

「おはよぉー。クラス一緒だったよ。」

「良かった。里菜と一緒で。」

「うん。あっ、教室早く行こう。」

「うん。」

私は教室に入りずらかった。知らない人は苦手だ。人見知りしてしまうからだ。

「大丈夫だよ。」

そう言って里菜は私の手を引いた。さすが里菜だ。言わなくても、わかっている。
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