恋愛メロディー

男の優しさ

入学式から三ヶ月がすぎた。
高校生活にも慣れ、新しい友達もできた。私は自分でも、びっくりするくらい前向きな気持ちになれた。

だから、毎日が楽しい。

あの近藤はというと…。

学校には来てるらしいけど、ほとんど見ない。きっと屋上だと思う。

里菜と康介くんは仲が良い。

昼休み、里菜に呼ばれた。話しって何だろう。

「杏里、私ね康介くんと付き合う事にしたんだ。」

そっか…。そう思ってたけど、何か嫉妬しちゃうな。里菜をとられた感じがする。

里菜は嬉しそうに話した。だから、私も本当の気持ちを言えず、喜んだふりをした。


「おめでとう。里菜。」

「ありがとう。」

親友だってのに遠い存在になっていってる気がする。


次の授業を受ける気にもなれず、屋上へと行った。
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